サンタクロース衣装が赤い訳について、ある一部の人はこう考えます。サンタクロースのイメージは時代・地域によって変遷がありますが、現在のイメージの土台は1822年にアメリカの神学者ムーアの書いた『聖ニコラスの訪問』という詩によるそうです。そこには厳めしい司祭や、悪い子どもに罰を与える厳格なイメージはなく、好々爺や福徳神的な姿へとなります。
この詩は人気を博してさまざまな画家が挿絵を描きますが、ハッドン・サンドブロムの描いた童顔で赤い衣装のサンタは、女性や子ども向けの販売拡大をねらっていたコカ・コーラ社の広告に採用されて、世界各地に広まりました。
しかし、雪の中で目立つから。赤は、クリスマスのシンボルカラーのひとつだから。
そのほか、サンタクロースの赤い服はもともとカトリック教会の祭服の色に由来すると言われ(聖人『=殉教者』のための祝日には赤い司祭服を着用することになっている)、昔から画家たちもそう描いてきました。