アニメ『プリンセス・プリンセス』で独特な風景がある。それは「姫制度」だ。男子校の中での姫制度という奇妙な制度に翻弄されながらも、毎日奮闘して姫の仕事を全うする少年3人。
男ばかりの学園生活の中、生徒たちに活気と精神的な潤いを与える為に設けられた制度。容姿端麗な一年生が一年間、女装をして校内行事や部活動の応援などに駆り出される。新年度の姫は前年度の姫によって選考され、生徒会及び全校生徒の承認を経て決定される。その後はブロマイドなどのグッズも製作・販売され、あたかも「アイドル」のように祭り上げられる事となる。が、女装に向けて脱毛するなどの美貌やイメージの維持、卒業式における引退セレモニーで歌・構成のセルフプロデュースを行ったりするなど、芸能人同様のプロ意識が要求される。
また番外編において、寮生の姫には見た目重視の華麗な専用朝食メニューや、個別の入浴設備がある事が描かれている。
尚、姫の役職を拒否した場合には、単位を減らされてしまう。しかし姫に選ばれる生徒は不思議と優秀な人材が多く、またそれを慕う者も優秀である為、姫制度が学園の名声に拍車をかけているといわれる。学園の理事長を始め、理事の殆ども姫経験者であり、壮年ながらかつての面影を彷彿とさせる美形揃いである。