待ち遠しかった『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は8月31日についに放映開始した。全国64館と小規模な公開館数にも関わらず、他の強豪作品を押しのけ、大ヒットスタートを切っている。

メイン館の新宿バルト9では、満席の回が続出!その客層は、男女比約7:3。20代~30代が中心で、40代の方も多く見られており、グループでの来場が目立つのが特徴となっている。全国の各劇場では、シニア層の男性・女性が一人で来る姿も散見され、幅広い層に支持されている模様。2011年のテレビシリーズ放映時から“大人が泣けるアニメ”として話題を呼び、日本中に『あの花』現象を巻き起こした本作。元来の『あの花』ファンにとっては、待望の劇場版の公開であることに加え、抑え切れない感涙が口コミで拡がり、普段アニメを観ない客層にまで拡がっているのようだ。

そして、初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では、NO.1を獲得。「あと2回、3回は観たい!」という声もあり、リピーターによる動員増も期待されている。作品に対する満足度が高く、今後の口コミも期待できることから、最終興行収入は10億円が射程に入っているとのことだ。まだまだ続く『あの花』現象に、これからも目が離せない模様だ。

『あの花』は子供時代のある事故をきっかけに、心を閉ざし離れてしまった仲が良かった宿海仁太本間芽衣子安城鳴子松雪集鶴見知利子久川鉄道ら6人の幼なじみたちの前に、事故で死んでしまったはずの少女が突然現れたことから始まる、とても不思議で、少し切ないひとなつの物語が描かれていく。男女を問わず幅広い世代から支持を得た作品だ。『劇場版 あの花』の放映に従って、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のコスプレ衣装などがより多くの人の注目をあびると思う。