春麗(チュン・リー)          春麗(チュン・リー)

春麗(チュン・リー)は対戦型格闘ゲーム初の女性プレイヤーキャラクターであり、後に数多く登場した対戦型格闘ゲームの女性プレイヤーキャラクターの開祖でもある。春麗の父は香港警察の警察官であり、中国拳法の達人であり、香港警察の中では「蹴りの名手」として知られていた。彼女は足の速さを活かして自分に有利な間合いを取りやすく、しゃがみ中キックなどで牽制しつつ、相手の一瞬の隙に一気に踏み込んで投げに行くような戦い方が可能。空中戦では空中投げ技「龍星落」が象徴的で、特に『ストII』においては有効範囲が非常に広く強力であった。『ストII』シリーズでは気の強い高慢な性格として描かれている。『ZERO』シリーズを経て芯のしっかりした女性というキャラクターが確立されていき、30代となった『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』では落ち着いた雰囲気の大人の女性として登場している。
刑事として犯罪を追う一方で、普通の女の子としての生活に憧れる一面も持っている。『ストII』シリーズのエンディングでは「普通の女の子」として普段着の春麗が見られ、『X-MEN VS. STREET FIGHTER』のローグのエンディングではどうすれば「普通の女の子」になれるものかとローグと二人で悩む。『ストリートファイターIV オリジナルアニメーションfeat. 春麗』では『ストII』の後「普通の女の子」に戻った春麗が描かれており、私服(『ストII』エンディング時の服装)で旅行を楽しむ姿や、Tシャツにエプロン姿で下町の大衆食堂で働く春麗を見ることができる。