大沢在昌
この作品集が生まれた最大の「動機」は、30年間、一度も休むことなく週刊連載をつづけるという偉業をなしとげた、秋本治さんへの推理作家たちの尊敬の念、なのである。

石田衣良
オリジナルのキャラクターが素晴らしいと、こんなにトリビュートを書くのがたのしいのかと、びっくりすることになりました。両津勘吉は、最強です!! 「週刊少年ジャンプ」本誌での連載、こうなったら永遠に続けてください。

今野敏
モデラーにとって、両さんの造形力、バイタリティー、ディテールへのこだわりはまさに神の領域です。両さんへの、尊敬と愛情と、そして憧れを作品にしました。読者のみなさんを楽しい造形ワールドにご招待します。

柴田よしき
『こち亀』は、記憶が確かならば連載第一回から漫画雑誌で読んでました。それから数年は漫画雑誌でおつき合いさせていただいたのですが、社会人になるまで一時的に漫画そのものから遠ざかってしまったので、会社勤めするようになって、昼休みに喫茶店で『こち亀』と再会した時は嬉しかったです。
息子が生まれて、テレビアニメの『こち亀』に夢中になり、親子二代の『こち亀』ファンに。今回のお仕事を引き受けていちばん喜んでいたのは息子です。とても楽しかったです。秋本先生、ありがとうございました。

京極夏彦
お話を戴いた時点でJC150巻。で、この文を書いている今、手許には154巻があるわけで。そろそろうちの『こち亀』専用棚もいっぱいになりつつあるという危機的状況です、はい。スペースあけておきますから、この際1000巻くらいまで出しちゃってください!! ええ、もちろん全巻そろえます。

逢坂剛
もし、わたしが漫画家になっていたら、まさに両津勘吉のようなキャラクターを、作っていたに違いない。この企画への参加を打診されたとき、二つ返事で引き受けたのは、そのためである。わたしの『御茶ノ水警察シリーズ』は、いわば『こち亀』の小説版のようなものだから、なんの違和感もなく相互の登場人物を、からみ合わせることができた。今後これを、シリーズ化したいほどである!

東野圭吾
『こち亀』を初めて読んだのは大学生の時だと思う。それから三十年が経過したが、まだ連載中という事実に驚かされる。まさかこういう形で関わることになるとは夢にも思っていなかった。両さんのおかげで、ふつうなら絶対に書けないような小説になった。おまけに楽しかった。