ハロウィン・コスチューム

毎年10月31日の晩に行われる民族行事ハロウィン、あるいはハロウィーンはヨーロッパを起源とする。ケルト人の行う収穫感謝祭が、他民族の間にも行事として浸透していったものとされている。時代の発展につれて、諸国で盛大に行われる。
ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていた。これらから身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた。601年にローマ教皇・グレゴリウス1世が宣教師にケルト人へキリスト教改宗の策として、「ケルト人の信仰法である木の伐採は行わずに、木の真上にはキリストの神様がいてそのために木を信仰し続けなさいと広めなさい」と言ったのが今のハロウィンになったきっかけでもある。
これに因み、31日の夜、カボチャ(本来はカブ。スコットランドではカブの一種の「スィード 」を用いる。)をくりぬいた中に蝋燭を立てて「ジャック・オー・ランタン 」を作り、魔女やお化けにハロウィン仮装した子供達が近くの家を1軒ずつ訪ねては「トリック・オア・トリート(ご馳走をくれないと悪戯するよ)」と唱える。家庭では、カボチャの菓子を作り、子供たちは貰ったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティーを開いたりする。お菓子がもらえなかった場合は報復の悪戯をしてもよい。