呪いによって老婆の姿になってしまった18歳の少女・ソフィーと、魔法を身に付けながら運命に縛られた青年・ハウルの二人が様々な困難に立ち向かっていく様子を描くファンタジーです。この映画を初めて観たのは私が幼少期の頃でした。初見で見たときは完全に意味不明でしたが、何度か視聴するうちに、この作品の素晴らしさを感じ始めました。まず、魔法は綺麗でした。非常に綺麗でした。毒々しいものありましたが、最近ありがちな制約とセットで使われる魔法ではなく、ディズニーのミッキーが使うような無限の魔法です。いや設定は、たとえばハウルなら魂の契約のもとーなど様々な制約契約がありましたが、その魔法の描写や表現はとても自由で無限のものでした。非常に綺麗だったと思います。背景やハウルの動く城内部なども、非常に細かく描写されており、近代ヨーロッパの雰囲気を非常にうまく出しつつも、美しい魔法が非常によいアクセントとなっていたと思います。音楽性の面でも非常に高い評価ができると思います。イメージを広めるのにとてもよく貢献していたと思います。綺麗な映像や世界観に合っている音楽、最後はハッピーエンドなところなどが全体を調和させていて、ところどころにわからない部分があったとしても「なんだか素敵だった」と思える映画なんじゃないかなと思います。